ご挨拶
自治医科大学附属さいたま医療センター
副センター長
心臓血管外科 診療科長
山口敦司
皆様には自治医科大学附属さいたま医療センター心臓血管外科の診療?研究活動に、日頃よりご理解?ご支援をいただき、心から深謝申し上げます。当科は、1989年に当センターが開設されたのと同時に、井野隆史初代教授のもとで診療を開始いたしました。2004年に井野教授より安達秀雄教授が診療科長を引き継ぎましたが、28年の時節を経た2017年に私、山口敦司が3代目として教授?診療科長のバトンを受け取り現在に至っております。
2025年の1年間で、附属さいたま医療センターで実施した心臓血管外科手術は867例であり、このうち心臓?胸部大動脈手術は525例でした。国内ではトップ10に入る数字ではないかと思われます。当科の開業以来、さいたま市および近郊の患者様?医療機関の皆様のご期待に添えますよう鋭意努力してまいりましたが、ここまで拡大?発展させることができましたのも、ひとえに当科を支えてくださる皆様方のおかげであり、深く感謝申し上げます。
この診療に関しましては開院以来、患者様や近隣施設からの要請を断らないポリシーを貫くべく、24時間?365日体制を整え、常に救急の要請にも備えております。また、エビデンスに基づいた標準的な診療を基盤としつつ、さらに高度な治療法も、患者様の病態に合わせて遂行できるよう、常に患者様本位の診療を展開できるよう努めております。経カテーテル大動脈弁留置術(TAVI)、低侵襲手術としての血管内治療(TEVAR/EVAR)?小切開心臓手術(MICS)などを積極的に行う一方で、最近では僧帽弁膜症の手術に対するロボット心臓手術も導入いたしました。重症心不全に対する植込み型補助人工心臓のプログラムや重症虚血肢に対する救肢治療もチームとして取り組み実践しております。
教育面では、毎年複数名の若手医師を修練医として受け入れており、若手医師の教育に重点を置いた診療チームを形成しております。当センターでの修練の後には、心臓血管外科医専門医取得はもちろんのこと、関連施設などでの活躍の場も設けられており、さらには他の教育施設で活躍しているOBも複数名輩出されております。研究面においては、多くの若手医師が、国際的に有名な海外施設での留学を経験しており、研究実績をあげるとともに、これらの施設との共同研究プロジェクトも実践しております。この成果をもとに多くの若手医師が、次世代のリーダーになるべく次々と育っております。
脈々と続いてきた当科としてのモットーは、患者様本位の治療を施し、チーム一丸となって最高の治療成績を示しつつ、その一方で世界的な競争ができるリーダーを育成することであります。自治医科大学附属さいたま医療センターと各関連施設に勤務するすべての医局員は、このモットーを実践し、皆様のお役に立つことができますよう誠心誠意努力致しますので、引き続き、皆様からのご指導?ご鞭撻をお願い申し上げます。


