臨床薬理センター【アニュアルレポート】
1.スタッフ(2025年4月1日現在)
| センター長(兼) | 教授 | 今井 靖 |
|---|---|---|
| 室長 (薬毒物?オミクス解析室) |
教授 | 今井 靖 |
| 室長 (診療?薬事?臨床試験支援室)(兼) |
講師 | 桂田 健一 |
| 医員(兼) | 教授 | 星出 聡 |
| 教授 | 相澤 健一 | |
| 学内准教授 | 澤城 大悟 | |
| 講師 | 園田 洋史 | |
| 薬剤師(兼) | 助教 | 大柿 景子 |
2.臨床薬理センターの特徴
臨床薬理センターは平成13年4月から活動を開始、臨床薬理学的知識に基づいてコンサルテーション?治験/臨床研究支援、加えて管理業務に従事してきた。現在は兼務者を含めて医師6名、薬剤師1名でこの業務に従事している。
主な内容は以下のものである。
- 附属病院における薬事業務および医薬品に関する安全管理
- 附属病院における医薬品の適応外使用?未承認薬使用に関する審査?助言
- 附属病院における治験に関する事前審査および薬理学的助言
- 附属病院における薬物療法に関する薬物動態?副作用評価
- 臓器移植後の免疫抑制薬に関する治療薬物モニタリング(TDM)および診療科横断的な助言?支援
- 妊婦?授乳婦に対する薬物療法の提供(2020年4月より国立成育医療研究センターと提携する形で総合診療科に専門外来を開設)
施設認定
臨床薬理学部門として日本臨床薬理学会専門医制度研修施設が認定されている
(施設責任者 客員教授(名誉教授)藤村昭夫)
認定医?認定薬剤師
| 日本内科学会総合内科専門医 | 今井 靖、星出 聡 2名 |
|---|---|
| 日本内科学会認定内科医 | 今井 靖、相澤 健一、星出 聡、澤城 大悟、桂田 健一 5名 |
| 日本循環器学会循環器専門医 | 今井 靖、星出 聡、澤城 大悟、桂田 健一 4名 |
| 日本高血圧学会高血圧専門医 | 星出 聡、桂田 健一 2名 |
| 日本不整脈心電学会不整脈専門医 | 今井 靖 |
| 日本人類遺伝学会臨床遺伝専門医 | 今井 靖 |
| 日本成人先天性心疾患学会専門医 | 今井 靖 |
| 日本臨床薬理学会臨床薬理専門医 | 今井 靖 |
| 日本心血管インターベンション治療学会認定医 | 澤城 大悟 |
| 日本病院薬剤師会日病薬病院薬学認定薬剤師 | 大柿 景子 |
| 日本病院薬剤師会感染制御認定薬剤師 | 大柿 景子 |
| 日本小児臨床薬理学会小児薬物療法認定薬剤師 | 大柿 景子 |
3.実績?クリニカルインディケーター
1)臓器移植後の免疫抑制薬に関するTDM
肝移植患者に関する免疫抑制薬のTDMをはじめとする薬物療法コンサルテーションを行っている。
2)スペシャルポピュレーションに対する薬物動態評価と処方設計
小児および臓器障害を有する患者のコンサルテーションおよび薬物動態評価に参画している。
3)妊婦?授乳婦に対する薬物情報の提供
妊産婦?授乳婦へのコンサルテーションに助言を行った。また成育医療センターの連携の元にある妊娠と薬 外来を並行して実施している。
4)
救命救急センターとの連携により質量分析法を用いた高精度薬毒物分析を実施している(2025年4月より附属病院臨床研究センターTR部門へ移管)
5)治験申請案件の事前審査
本院で行われる治験のヒアリングに参加し臨床薬理学的立場から治験依頼者に対する質問および助言等を行った。
6)
診療部門からの薬物血中濃度測定?薬物動態に関する相談を受け入れている。
7)
薬事委員会の運営?開催および限定採用薬の採否の判断?助言、および2019年度から開始となった適応外?未承認薬審査委員会の運営において中心的役割を果たしている。
8)
2019年度よりQSセンターにおける医薬品管理業務に参画している。
4.2025年の目標?事業計画等
臨床薬理センターではその役割を①薬毒物?オミクス解析室②診療?薬事?臨床試験支援室の2つに大別されるが、①について特に質量分析計による精密分析は臨床研究センターTR部門へ移管となるが、臨床現場における薬毒物に関するコンサルテーションについて医師?薬剤師からなる専門多職種チームで対応を行う。②について引き続き院内の薬物療法の適正化のために適切な助言を行うとともに診療科横断的な薬物療法支援を実施する。加えて臨床研究についての助言?協力を継続する。
従来、内科系診療科との連携が強かったが2025年度からは消化器移植一般外科を含めた外科系診療科とも連携をさらに深め、臨床現場における臨床薬理?臨床薬物療法学的課題に基礎?臨床の両面から積極的に参画する。
また昨今、研修医?若手医師の処方ミスが問題となっており、医学生高学年のクリニカルクラークシップにおける適正処方のための教育の必要性が叫ばれている。英国には英国薬理学会が主導する形でPSA (prescription safety assessment)というシナリオベースの医学教育システムおよびその到達度を評価する試験体制が確立しており、日本臨床薬理学会の指導下において自治医科大学においても日本の医療事情に順応させた形で日本版PSA教育を主にM5学生を対象に実施するとともに、そのM5、M6の希望者に対して2025年12月にトライアル試験を実施した。
