小児科【アニュアルレポート】
1.スタッフ(2025年4月1日現在)
| (専門) | |||
|---|---|---|---|
| 科長 | (教授) | 田島 敏広 | 内分泌代謝 |
| 副科長 | (教授) | 小坂 仁 | 神経 |
| 副科長 | (教授) | 熊谷 秀規 | 消化器?肝臓 |
| 外来 医長 | (講師) | 中村 幸恵 | 内分泌代謝 |
| 病棟 医長 | (講師) | 青栁 順 | 腎臓 |
| 病棟 医長 | (准教授) | 小島 華林 | 神経 |
| 医員 | (教授) | 村松 一洋 | 神経 |
| 嶋田 明 | 血液?腫瘍 | ||
| (学内教授) | 河野 由美 | 新生児 | |
| (准教授) | 矢田ゆかり | 新生児 | |
| 門田 行史 | 神経 | ||
| 金井 孝裕 | 腎臓 | ||
| 佐藤 智幸 | 循環器 | ||
| 関 満 | 循環器 | ||
| (講師) | 川田 雅子 | 神経 | |
| 宮内 彰彦 | 神経 | ||
| 川原 勇太 | 血液?腫瘍?免疫 | ||
| 西村 力 | 新生児 | ||
| (助教) | 鈴木 由芽 | 新生児 | |
| 俣野 美雪 | 新生児 | ||
| 岡 健介 | 循環器 | ||
| 古井 貞浩 | 循環器 | ||
| 溝部 吉高 | 神経 | ||
| 浅倉 佑太 | 神経 | ||
| 岡田 優子 | 消化器 | ||
| 小太刀 豪 | アレルギー | ||
| 吉成 裕紀 | 血液 | ||
| 若林 慶 | 新生児 | ||
| 小林 瑞 | 神経 | ||
| 増田 卓哉 | 神経 | ||
| 松井 亮介 | 循環器 | ||
| 病院助教 | 横溝亜希子 | 循環器 | |
| 新島 瞳 | 血液?腫瘍 | ||
| 黒﨑 雅典 | 腎臓 | ||
| 小倉 一輝 | 新生児 | ||
| 丸 智美 | 腎臓 | ||
| 山上 彩香 | 新生児 | ||
| 浅井 秀哉 | 血液 | ||
| 奥村 一輝 | 神経 | ||
| 石井真里花 | 腎臓 | ||
| 五味 遥 | 循環器 | ||
| 堂福 美佳 | 内分泌代謝 | ||
| 谷本 和也 | 腎臓 | ||
| 古屋 開土 | |||
| 宮﨑 悠夏 | |||
| 箕浦 佑佳 | |||
| レジデント | 10名 | ||
2.診療科の特徴
当科は、自治医科大学とちぎ子ども医療センターにおける小児内科部門として、小児の総合診療、および、専門診療(神経、発達、心臓、肝臓?消化器、腎臓、内分泌?代謝、血液?腫瘍、膠原病、喘息?アレルギー、遺伝、新生児、感染、心理)を担当している。北関東における小児高度医療機関としての役割を果たすため、当センター内および附属病院内の各科と協力している。患児と家族に寄り添った治療を目指し、医療を提供するため、小児内科部門として2病棟、周産期センター新生児集中治療部門として1病棟を有し、それぞれ38床、38床、36床の計112床のベッドを備えている。
関連領域専門医認定施設
- 日本小児科学会専門医研修施設(支援施設)
- 日本小児神経学会 小児神経専門医研修認定施設
- 日本てんかん学会 てんかん専門医認定研修施設(附属病院)
- 日本人類遺伝学会 臨床遺伝専門医制度認定研修施設
- 日本小児循環器学会 専門医修練施設(子ども医療センター)
- 日本胎児心臓病学会 心臓超音波検査専門施設(小児科)
- 日本成人先天性心疾患学会 専門医総合修練施設(附属病院)
- 日本血液学会研修指定施設(附属病院)
- 日本小児血液?がん学会 小児血液?がん専門医研修施設(附属病院)
- 日本造血?免疫細胞療法学会移植施設認定基準による認定診療科(小児科)
- 日本周産期?新生児医学会基幹認定施設(附属病院)
- 日本内分泌学会認定教育施設(小児科)
- 日本腎臓学会認定教育施設(附属病院)
- 日本透析医学会認定教育関連施設(附属病院)
- 日本消化管学会 胃腸科指導施設
- 日本アレルギー学会アレルギー専門医教育研修施設(小児科)
- 日本炎症性腸疾患学会指導施設(附属病院)
認定医
| 日本小児科学会小児科認定指導医 | 小坂 仁 他35名 |
|---|---|
| 日本小児科学会小児科専門医 | 小坂 仁 他87名 |
| 日本小児神経学会認定小児神経科指導医 | 小坂 仁 |
| 日本小児神経学会認定小児神経科専門医 | 小坂 仁 他18名 |
| 日本てんかん学会認定臨床指導医 | 小坂 仁 他2名 |
| 日本てんかん学会認定臨床専門医 | 小坂 仁 他4名 |
| 日本人類遺伝学会臨床遺伝指導医 | 田島 敏広 他2名 |
| 日本人類遺伝学会臨床遺伝専門医 | 田島 敏広 他5名 |
| 日本小児循環器学会専門医 | 佐藤 智幸 他4名 |
| 日本胎児心臓病学会胎児心エコー認証医 | 岡 健介 |
| 日本循環器学会専門医 | 関 満 |
| 日本成人先天性心疾患学会成人先天性心疾患専門医 | 関 満 |
| 日本腎臓学会指導医 | 金井 孝裕 |
| 日本腎臓学会腎臓専門医 | 金井 孝裕 他2名 |
| 日本透析医学会指導医 | 金井 孝裕 |
| 日本透析医学会専門医 | 金井 孝裕 |
| 日本臨床腎移植学会認定医 | 金井 孝裕 |
| 日本内分泌学会内分泌代謝科(小児科)指導医 | 田島 敏広 |
| 日本内分泌学会内分泌代謝科(小児科)専門医 | 田島 敏広 |
| 日本消化管学会胃腸科指導医 | 熊谷 秀規 |
| 日本消化管学会胃腸科専門医 | 熊谷 秀規 |
| 日本消化管学会胃腸科認定医 | 熊谷 秀規 |
| 日本小児栄養消化器肝臓学会認定医 | 熊谷 秀規、横山 孝二 |
| 日本炎症性腸疾患学会IBD指導医 | 熊谷 秀規 |
| 日本炎症性腸疾患学会IBD専門医 | 熊谷 秀規 |
| 日本周産期?新生児医学会新生児指導医 | 矢田ゆかり?鈴木 由芽 |
| 日本周産期?新生児医学会新生児専門医 | 矢田ゆかり 他6名 |
| 日本周産期?新生児医学会新生児蘇生法「専門コース」 | インストラクター 矢田ゆかり 他5名 |
| 日本周産期?新生児医学会新生児蘇生法「専門コース」 | 河野 由美 他7名 |
| 日本新生児生育医学会フォローアップ認定医 | 河野 由美 他2名 |
| 日本がん治療認定医機構 がん治療認定医 | 嶋田 明、川原 勇太 |
| 日本血液学会指導医 | 嶋田 明 他2名 |
| 日本血液学会専門医 | 嶋田 明 他4名 |
| 日本小児血液?がん学会小児血液?がん指導医 | 嶋田 明 他2名 |
| 日本小児血液?がん学会小児血液?がん専門医 | 嶋田 明 他2名 |
| 日本造血?免疫細胞療法学会認定医 | 嶋田 明、川原 勇太 |
| 日本がん治療認定医機構がん治療認定医 | 嶋田 明、川原 勇太 |
| 日本遺伝性腫瘍学会専門医 | 嶋田 明 |
| 日本血栓止血学会認定医 | 嶋田 明 |
| 日本肉腫学会指導医 | 嶋田 明 |
| 日本肉腫学会専門医 | 嶋田 明 |
| 日本アレルギー学会アレルギー専門医 | 小太刀 豪 他4名 |
| 日本感染症学会専門医 | 1名 |
| 日本小児感染症学会小児感染症認定 | 青栁 順、山岸 裕和 |
| ICD制度協議会認定ICD | 青栁 順 |
| 日本リハビリテーション医学会認定臨床医 | 1名 |
| 日本リハビリテーション医学会リハビリテーション科 | 専門医 1名 |
| 日本小児心身医学会認定医 | 門田 行史 他3名 |
| 子どもの心専門医 | 門田 行史 他3名 |
| 日本東洋医学会専門医 | 1名 |
| 日本超音波医学会 超音波専門医 | 1名 |
| 日本内科学会認定医 | 1名 |
| 日本小児科医会地域総合小児医療認定医 | 1名 |
| 日本医師会認定産業医 | 横山 孝二 他4名 |
| PALS Instructor | 佐藤 智幸、伊東 岳峰 |
| PALS | 村松 一洋 他8名 |
| JPLS講師 | 伊東 岳峰 |
| JPLS | 田島 敏広 他7名 |
3.診療実績?クリニカルインディケーター
とちぎ子ども医療センターの1年間の小児科総合診療部、専門診療部および入院診療実績について報告する。なお周産期母子総合医療センターのNICUについても一部併記する。
3-1.外来診療
1)新来患者数?再来患者数?紹介割合
| 新来患者延べ数 | 1,659人 |
|---|---|
| 再来患者実人数 | 36,427人 |
| 外来患者延べ数 | 38,086人 |
| 紹介割合 | 83.2% |
2)小児科総合診療部外来
医師:
小坂 仁(兼)、田島敏広(部長、兼)、熊谷秀規(兼)、嶋田 明(兼)、村松一洋(兼)、門田行史(兼)、金井孝裕(兼)、田村大輔(兼)、関 満(兼)、川田雅子(兼)、中村幸恵(外来医長、兼)、川原勇太(兼)、黒川愛恵(兼)、岡田優子(兼)、若江惠三(兼)、福田真也(兼)、臼井みほ(兼)、丸 智美(兼)、堂福美佳(兼)、宮﨑悠夏(兼)
診療実績:
総合診療部では、午前中の総合診療部外来と午前?午後の救急患者対応などを行っている。小児科専門医がそれぞれの専門診療部と兼務で診療を行っている。原則として初診は紹介患者と救急搬送患者に限定している。
今年度は、COVID-19関連疾患のみならずRSウイルスやインフルエンザ、アデノウィルス、手足口病、溶連菌感染症など、各種感染症が流行し、感染症関連の脳症、心筋症といった重症患者の受診も目立った。摂食障害、適応障害といった心理精神分野の紹介も引き続き多くみられ、年間総受診数は増加していた。
小児科の診療では常に総合的判断を必要とするため、総合診療部で問題を拾い上げ、的確な診療方針を迅速に立てて、検査や初期治療を実施し、必要に応じて、病棟や各専門診療部への振り分け、総合診療部外来での診療を継続しつつ、軽快あるいは症状安定した場合には紹介元やかかりつけ医に逆紹介している。
| 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 |
|---|---|---|---|---|---|
| 919 | 766 | 880 | 781 | 880 | 856 |
| 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
| 979 | 929 | 867 | 924 | 868 | 938 |
年間総受診数 10,587人
3)神経外来
医師:
小坂 仁、村松一洋、小島華林、門田行史、川田雅子、三谷忠宏、溝部吉高、浅倉佑太、小林 瑞、若江惠三、月田貴和子、岩﨑智裕、永井康平、堀口明由美、奥村一輝、池田尚広、山形崇倫、桒島真理、山岸裕和、松本 歩
診療実績:
| 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 |
|---|---|---|---|---|---|
| 709 | 715 | 782 | 774 | 712 | 742 |
| 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
| 788 | 800 | 706 | 775 | 673 | 756 |
年間総受診数 8,927人
主な診療対象:
てんかん、脳性麻痺や脳炎等による痙性麻痺、先天代謝異常症、染色体異常、中枢神経形成異常、神経皮膚症候群、筋ジストロフィー、重症筋無力症、神経変性疾患、脊髄性筋萎縮症、自閉スペクトラム症、知的障害、学習障害や注意欠陥多動性障害等の発達障害、チック障害、吃音、頭痛等の診療をしている。てんかんは難治例の紹介あるいは相談目的の受診が多く、脳神経外科ともに外科治療も積極的に取り入れている。先天代謝異常症は酵素補充だけでなく、新規診断も含め県内外の症例に対応している。その他、人工呼吸器外来において、70人余の在宅人工呼吸器患者や気管切開患者を診療し、成人移行も推進している。SENDA/BPANは全国から患者が定期受診している。
4)遺伝外来
医師:野崎 靖之、松本 歩
診療実績:
| 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 |
|---|---|---|---|---|---|
| 71 | 60 | 110 | 82 | 77 | 80 |
| 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
| 70 | 107 | 75 | 62 | 85 | 76 |
年間総受診数 955人
主な診療対象:
Down症候群? 染色体異常症候群? Marfan症候群、Williams症候群などの先天奇形症候群や遺伝子検査、遺伝相談など。なお、染色体異常、遺伝性疾患は、神経外来に通院している患者も多い。
5)小児循環器外来
医師:関 満、佐藤智幸、岡 健介、古井貞浩、森田裕介
診療実績:
心臓外来
| 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 |
|---|---|---|---|---|---|
| 258 | 281 | 305 | 295 | 285 | 338 |
| 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
| 334 | 350 | 335 | 333 | 290 | 292 |
年間総受診数 3,696人
シナジス外来(心疾患患者のみ)
| 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 |
|---|---|---|---|---|---|
| - | - | - | 7 | 12 | 10 |
| 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
| 14 | 21 | 17 | 15 | - | - |
年間総受診数 96人
主な診療対象:
先天性心疾患(心室中隔欠損症、心房中隔欠損症、完全大血管転位症、Fallot四徴症、肺動脈閉鎖症など)の術前と術後、川崎病、不整脈、心筋症、心雑音の精査などを中心に外来診療している。
6)胎児心エコー外来
医師:岡 健介
診療実績:
| 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 |
|---|---|---|---|---|---|
| 8 | 11 | 7 | 8 | 10 | 9 |
| 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
| 7 | 11 | 7 | 10 | 3 | 7 |
年間総受診数 98人
主な診療対象:
胎児先天性心疾患(心室中隔欠損症、房室中隔欠損症、単心室症、左心低形成症候群、大動脈離断症、肺動脈閉鎖症、両大血管右室起始症、Fallot四徴症、総動脈幹症、内臓錯位症候群、完全大血管転位症、Ebstein病、血管輪など)、胎児不整脈など。
院内あるいは院外の産科から紹介された、胎児に先天性心疾患や不整脈を持つ妊婦において、胎児心エコー図検査による出生前診断を実施し、出生後の計画的治療につなげている。
7)小児腎臓外来
医師:
金井孝裕、伊東岳峰、青栁 順、別井広幸、黒﨑雅典、丸 智美、石井真里花、谷本和也
診療実績:
| 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 |
|---|---|---|---|---|---|
| 234 | 215 | 307 | 254 | 212 | 210 |
| 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
| 228 | 290 | 243 | 231 | 238 | 225 |
年間総受診数 2,887人
主な診療対象:
小児特発性ステロイド感受性ネフローゼ症候群、ステロイド抵抗性ネフローゼ症候群、IgA腎症、紫斑病性腎炎、膜性増殖性糸球体腎炎、ループス腎炎、急性糸球体腎炎、Alport症候群、腹膜透析例、腎移植症例、保存期慢性腎不全、多発性嚢胞腎、ネフロン癆、水腎症、間質性腎炎、尿細管アシドーシス、シスチン尿症、腎血管性高血圧、HUS、補体介在性TMA、などを診療している。
外来の特色:
急性血液浄化療法から、維持透析療法?生体腎移植前後の管理まで、小児腎疾患のほぼすべてを診療対象としている。また、他の小児専門診療科、他科からの依頼を受けて、CHDFや血漿交換療法などの血液浄化療法も行っている。院外との連携では、県内はもとより、群馬?埼玉?茨城?福島などからも、紹介を受けている。
8)小児内分泌外来
医師:田島敏広、中村幸恵
診療実績:
| 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 |
|---|---|---|---|---|---|
| 187 | 213 | 220 | 229 | 185 | 211 |
| 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
| 227 | 265 | 190 | 195 | 198 | 204 |
年間総受診数 2,524人
主な診療対象:
新生児マススクリーニング検査の2次精密検査(先天性甲状腺機能低下症、先天性副腎過形成症)、および成長障害(成長ホルモン分泌不全性低身長など)、副腎疾患、甲状腺疾患、カルシウム?ビタミンD関連疾患、骨系統疾患、性分化疾患、思春期発来異常などの内分泌疾患、高コレステロール血症、糖尿病、肥満などの糖?脂質代謝異常疾患が主体である。
また下垂体近傍の腫瘍摘除後、あるいは放射線治療後の内分泌障害にも対応している。
9)小児消化器?肝臓外来
医師:熊谷秀規、横山孝二、岡田優子、桃谷孝之
診療実績:
| 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 |
|---|---|---|---|---|---|
| 160 | 160 | 190 | 160 | 150 | 160 |
| 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
| 140 | 160 | 170 | 140 | 150 | 160 |
年間総受診数 1,900人
主な診療対象疾患:
炎症性腸疾患(潰瘍性大腸炎、クローン病)、胃?十二指腸潰瘍、ヘリコバクター?ピロリ感染症、消化管ポリポーシス、若年性ポリープ、機能性胃腸症(機能性ディスペプシア、過敏性腸症候群など)、ウイルス性肝炎、胆道閉鎖症、肝内胆汁うっ滞症(アラジール症候群、原発性硬化性胆管炎など)、肝硬変(胆道閉鎖症術後など)、特発性門脈圧亢進症、肝外門脈閉塞症、食道静脈瘤、慢性肝炎、急性肝炎、代謝機能障害関連脂肪性肝疾患、肥満症、代謝性肝疾患(ウィルソン病、シトリン欠損症、糖原病など)、胆石症、膵炎、膵胆管合流異常症、先天性胆道拡張症などの検査や診断、内科的治療を行っている。消化管内視鏡検査は主に小児科医が施行している。
急性虫垂炎、ヒルシュスプルング病、メッケル憩室、肥厚性幽門狭窄症、胃食道逆流症、胆道閉鎖症、膵胆管合流異常症などの外科的疾患、経皮的または腹腔鏡下肝生検、ダブルバルーン小腸内視鏡検査や内視鏡治療は、麻酔科、小児外科、移植外科、消化器肝臓内科と連携を取りながら診療している。
10)新生児フォローアップ?新生児シナジス外来
医師:河野由美、矢田ゆかり、西村 力、俣野美雪、鈴木由芽、相樂昌志、若林 慶、小倉一輝、山上彩香
診療実績:
新生児フォローアップ
| 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 |
|---|---|---|---|---|---|
| 148 | 150 | 149 | 168 | 161 | 157 |
| 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
| 192 | 183 | 164 | 159 | 137 | 140 |
年間総受診数 1,798人
新生児シナジス外来
| 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 |
|---|---|---|---|---|---|
| - | - | - | 20 | 19 | 14 |
| 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
| 14 | 18 | 13 | 16 | 11 | - |
年間総受診数 125人
主な診療対象:
新生児フォローアップ外来は、NICU退院児を主な対象とし、退院後2週間から小学生まで長期フォローアップを行っている。診療内容は早産?低出生体重児の成長?発達の評価、合併症の治療や精査、必要な養育支援である。染色体異常、先天奇形症候群も多く、気管切開、在宅酸素療法や経管栄養などの在宅医療の管理も行っている。外科系診療科、心理、リハビリテーション部門等と連携して包括的な診療を心がけている。新生児難聴スクリーニングの精査?フォローも行っている。RSV重症化予防のためのパリビズマブ? ニルセビマブは、新生児外来とシナジス外来で、2024年度は流行に合わせて4月から11月まで投与した。
11)小児血液?腫瘍外来
医師:嶋田 明、翁 由紀子、川原勇太、新島 瞳、吉成裕紀? 浅井秀哉
診療実績:
| 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 |
|---|---|---|---|---|---|
| 106 | 94 | 119 | 126 | 102 | 105 |
| 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
| 143 | 156 | 124 | 117 | 99 | 108 |
年間総受診数 1,399人
主な診療対象:
急性リンパ性白血病(ALL)や急性骨髄性白血病(AML)、若年性骨髄単球性白血病、悪性リンパ腫(NHL)、ホジキン病、慢性骨髄性白血病、骨髄異形成症候群(MDS)などの血液腫瘍疾患、神経芽腫や腎芽腫、肝芽腫、網膜芽腫、横紋筋肉腫、脳腫瘍などの悪性固形腫瘍、ランゲルハンス細胞組織球症や血球貪食性リンパ組織球症の組織球症、血友病や特発性血小板減少性紫斑病、遺伝性血栓症や血友病などの血液凝固異常症、再生不良性貧血や遺伝性球状赤血球症、サラセミアなどの赤血球系疾患、慢性良性好中球減少症や重症複合型免疫不全、慢性GVHDなどの白血球?免疫疾患。
2024年の入院で化学療法を行った主な新規腫瘍性疾患は、ALL 2例、AML 3例、滑膜肉腫 1例、髄芽腫1例、非定型奇形腫様ラブドイド腫瘍 1例、松果体芽腫 1例、胚細胞腫瘍 1例の計10例であった。
12)小児がん経験者の長期フォローアップ外来
医師:嶋田 明
診療実績:
| 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 |
|---|---|---|---|---|---|
| 4 | 9 | 7 | 10 | 6 | 5 |
| 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
| 8 | 5 | 8 | 7 | 4 | 12 |
年間総受診数 85人
主な対象疾患:
小児期に、白血病などの血液腫瘍性疾患、神経芽腫などの固形腫瘍に対して、化学療法や放射線療法を受けた、18歳以上の患者。
13)子ども化学療法外来
医師:
嶋田 明、熊谷秀規、横山孝二、川原勇太、新島 瞳、吉成裕紀、浅井秀哉? 五味 玲(小児脳神経外科)
診療実績:
| 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 |
|---|---|---|---|---|---|
| 25 | 24 | 21 | 25 | 22 | 28 |
| 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
| 30 | 27 | 25 | 26 | 23 | 29 |
年間総受診数 305人
主な対象疾患:
ALLやLCHの維持療法、脳腫瘍などのイリノテカン/テモゾロミド療法、JIAや炎症性腸疾患などのトシリズマブやインフリキシマブ療法など。
14)アレルギー外来
医師:熊谷秀規、渡邉知佳、小太刀 豪
診療実績:
| 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 |
|---|---|---|---|---|---|
| 119 | 142 | 146 | 143 | 131 | 124 |
| 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
| 162 | 132 | 133 | 140 | 137 | 143 |
年間総受診数 1,652人
主な診療対象:
食物アレルギー、新生児?乳児食物蛋白誘発胃腸症、食物依存性運動誘発アナフィラキシー、花粉-食物アレルギー症候群、気管支喘息、アレルギー性鼻炎、アトピー性皮膚炎、薬物アレルギーなど。
*食物アレルギー、アナフィラキシー
原因食物の特定や除去食導入を行い、栄養指導、誤食予防の指導を行っている。アナフィラキシー症例は、エピペン?(アドレナリン自己注射)を導入している。診断および耐性獲得確認のため、経口食物負荷試験を行っている。
*気管支喘息
中等症ないし重症持続型の患児が大半を占める。心疾患や神経疾患など基礎疾患をもつ児も多く、他の専門領域と連携をとって診療をしている。
*アレルギー性鼻炎
通年性アレルギー性鼻炎?季節性アレルギー性鼻炎に対し? ダニ?スギアレルゲンの舌下免疫療法? 生物学的製剤による治療を行っている?
*アトピー性皮膚炎
軽症?中等症のアトピー性皮膚炎に対して皮膚ケア指導、外用療法を実施している。コントロール不良の重症アトピー性皮膚炎に対しては生物学的製剤?JAK阻害内服薬などの全身療法を行っている。
15)小児免疫外来
医師:川原勇太、新島 瞳、吉成裕紀、浅井秀哉
診療実績:
| 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 |
|---|---|---|---|---|---|
| 99 | 79 | 113 | 74 | 99 | 80 |
| 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
| 90 | 111 | 84 | 91 | 94 | 101 |
年間総受診数 1,115人
主な診療対象:
若年性特発性関節炎(JIA)、全身性エリテマトーデス(SLE)、自己炎症性疾患(AID)、抗リン脂質抗体症候群(APS)、混合性結合組織病(MCTD)、シェーグレン症候群、若年性皮膚筋炎(JDM)、慢性再発性多発性骨髄炎(CRMO)、周期性?発熱?アフタ性口内炎?咽頭炎?リンパ節炎(PFAPA)症候群、ベーチェット病など。
2024年の主な新規症例は、JIA 12例、SLE 2例、MCTD 1例、JDM 2例、ベーチェット病 1例、ぶどう膜炎 2例の計20例であった。
16)感染症外来
医師:田村 大輔
診療実績:
| 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 |
|---|---|---|---|---|---|
| 49 | 35 | 40 | 42 | 43 | 38 |
| 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
| 41 | 57 | 60 | 66 | 26 | 28 |
年間総受診数 525人
主な診療対象:
対象疾患及び患者は、集中治療を要した難治性感染症、先天梅毒、先天性CMV感染症、EBV感染症、肺膿瘍、肺結核、結核性髄膜炎、潜在性結核、慢性骨髄炎などや、ワクチン接種スケジュールから逸脱した接種プラン相談、ワクチン接種後の副反応出現後の接種スケジュールの策定、基礎疾患による抗菌薬予防内服など。また、小児科以外の各診療科から、抗菌薬の使用?選択についてのコンサルタントを行っている。2022年9月からは、COVID-19後遺症外来、新型コロナワクチン接種による遷延する症状外来を行っている。
17)生後1か月健康診査
原則として当院産科を退院した児を対象とする。発育と発達の評価のほか新生児マススクリーニングの結果説明、便色の確認、育児相談を行っている。
| 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 |
|---|---|---|---|---|---|
| 72 | 62 | 67 | 63 | 66 | 47 |
| 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
| 79 | 62 | 69 | 67 | 66 | 53 |
年間総受診数 773人
18)夜間?休日診療
診療実績:夜間、休日に受診し、小児科医が診療した患者数
| 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 |
|---|---|---|---|---|---|
| 111 | 83 | 96 | 112 | 94 | 105 |
| 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
| 111 | 95 | 95 | 86 | 87 | 137 |
年間総受診数 1,212人
3-2.小児科入院診療
小児科は、2A、3A、4A病棟で診療し、重症児は、小児集中治療室(PICU)で集中治療を行っている。また、総合周産期母子医療センター(NICU、GCU)で新生児の診療を行っている。
1) 小児科の月別新入院患者数(総合周産期母子医療センターを除く)
| 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 |
|---|---|---|---|---|---|
| 107 | 95 | 134 | 142 | 130 | 138 |
| 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
| 154 | 133 | 150 | 149 | 114 | 128 |
総計年間入院患者数 1,574人
2)入院患者の疾患別内訳(人数;小児科退院患者大分類別疾病統計(ICD-10ベース)、総合周産期母子医療センターを除く)
| 章名称 | 件数 | 件数(%) | 在院日数 | 在院日数(%) | 平均在院日数 |
|---|---|---|---|---|---|
| 01.感染症及び寄生虫症 | 89 | 5.8 | 973 | 4.3 | 10.9 |
| 02.新生物 | 131 | 8.5 | 4492 | 19.9 | 34.3 |
| 03.血液及び造血器の疾患並びに免疫機構の障害 | 29 | 1.9 | 594 | 2.6 | 20.5 |
| 04.内分泌、栄養及び代謝疾患 | 69 | 4.5 | 1385 | 6.1 | 20.1 |
| 05.精神及び行動の障害 | 22 | 1.4 | 560 | 2.5 | 25.5 |
| 06.神経系の疾患 | 138 | 9.0 | 1666 | 7.4 | 12.1 |
| 07.眼及び付属器の疾患 | 6 | 0.4 | 85 | 0.4 | 14.2 |
| 09.循環器系の疾患 | 45 | 2.9 | 792 | 3.5 | 17.6 |
| 10.呼吸器系の疾患 | 262 | 17.1 | 3976 | 17.6 | 15.2 |
| 11.消化器系の疾患 | 60 | 3.9 | 769 | 3.4 | 12.8 |
| 12.皮膚及び皮下組織の疾患 | 19 | 1.2 | 223 | 1.0 | 11.7 |
| 13.筋骨格系及び結合組織の疾患 | 69 | 4.5 | 1094 | 4.9 | 15.9 |
| 14.腎尿路生殖器系の疾患 | 81 | 5.3 | 1261 | 5.6 | 15.6 |
| 16.周産期に発生した病態 | 9 | 0.6 | 69 | 0.3 | 7.7 |
| 17.先天奇形、変形及び染色体異常 | 210 | 13.7 | 2065 | 9.2 | 9.8 |
| 18.症状、徴候および異常臨床所見?異常臨床所見で他に分類されないもの | 104 | 6.8 | 1516 | 6.7 | 14.6 |
| 19.損傷、中毒及びその他の外因の影響 | 108 | 7.0 | 253 | 1.1 | 2.3 |
| 21.健康状態に影響を及ぼす要因及び保健サービスの利用 | 10 | 0.7 | 228 | 1.0 | 22.8 |
| 99.不明 | 72 | 4.7 | 531 | 2.4 | 7.4 |
| 総計 | 1533 | 100.0 | 22532 | 100.0 | 15.3 |
3)総合周産期母子医療センター(NICU?GCU)
詳細は別掲。
年間入院患者数は、395名(再転科?転入6名を除く)。内訳は、院内出生365名(初診時から産科外来35名、外来への紹介300名、母体搬送27名、飛び込み分娩2名)、院外出生30名(病院等からの搬送28名、自宅分娩2名)だった。詳細は、総合周産期センター新生児集中治療部に別掲の通り。
在胎週数(GA)別、出生体重(BW)別入院数および死亡数を示す。
| GA(W) | 入院 | 生存 | 死亡 | 生存率(%) |
|---|---|---|---|---|
| 22 | 1 | 1 | 0 | 100 |
| 23 | 2 | 2 | 0 | 100 |
| 24 | 1 | 1 | 0 | 100 |
| 25 | 2 | 2 | 0 | 100 |
| 26 | 4 | 3 | 1 | 75.0 |
| 27 | 2 | 2 | 0 | 100 |
| 28 | 5 | 5 | 0 | 100 |
| 29 | 7 | 6 | 1 | 85.7 |
| 30 | 10 | 9 | 1 | 90 |
| 31 | 5 | 5 | 0 | 100 |
| 32 | 15 | 15 | 0 | 100 |
| 33 | 14 | 13 | 1 | 92.9 |
| 34 | 19 | 19 | 0 | 100 |
| 35 | 27 | 27 | 0 | 100 |
| 36 | 38 | 37 | 1 | 97.4 |
| 37以上 | 243 | 242 | 1 | 99.6 |
| 計 | 395 | 389 | 6 | 98.5 |
| BW(g) | 入院 | 生存 | 死亡 | 生存率(%) |
|---|---|---|---|---|
| <500 | 5 | 4 | 1 | 80.0 |
| <1000 | 17 | 15 | 2 | 88.3 |
| <1500 | 27 | 27 | 0 | 100 |
| <2000 | 52 | 52 | 0 | 100 |
| <2500 | 93 | 91 | 2 | 97.8 |
| ≧2500 | 201 | 200 | 1 | 99.5 |
| 計 | 395 | 389 | 6 | 98.5 |
3-3.主な検査?特殊治療
1)心臓カテーテル検査?治療
心臓カテーテル検査?治療の総数は 165件(カテーテル治療93件、うち成人症例 16例)であった。カテーテルアブレーション、成人症例は循環器内科と合同で検査、治療を行った。対象疾患は、心室中隔欠損9件、心房中隔欠損36件、ファロー四徴症14件、両大血管右室起始症7件、大動脈縮窄症2件、大動脈離断症1件、房室中隔欠損症6件、左心低形成症候群(亜型含む)6件、純型肺動脈閉鎖2件、肺動脈閉鎖兼心室中隔欠損症7件、単心室11件、三尖弁閉鎖症3件、フォンタン手術後14例、完全大血管転位症9件、修正大血管転位症2件、大動脈肺動脈中隔欠損症1件、肺動脈弁欠損症1件、動脈管開存症10件、総動脈幹症1件、大動脈弁狭窄症2件、大動脈弁閉鎖不全症1件、肺動脈弁狭窄症2件、末梢性肺動脈狭窄症1件、冠状動脈瘻1件、肺動静脈瘻1件、動静脈瘻2件、Ebstein奇形2件、川崎病後4件、心筋炎後1件、原発性肺高血圧症4件、不整脈2件であった。
カテーテル治療93件の内訳は、バルーン血管形成術22件、血管塞栓術(コイル塞栓など)16件、心房中隔欠損閉鎖術33件、動脈管閉鎖術10件、バルーン弁形成術2件、ステント留置術3件、心房中隔裂開術1件、カテーテルアブレーション2件であった。
2)心臓超音波検査
心臓専門外来、病棟患者、スクリーニング検査を含め、3,947件施行した(NICUでの施行分は含まない)。
3)腎生検、急性血液浄化、血漿交換
腎生検を16件施行した(内訳;エコー下10件、開放6件)。
急性血液浄化を6例に行った(血漿交換4例、持続的血液濾過透析2例)。
4)造血細胞移植
2009年以降に当科で造血細胞移植を受けた患者の初回移植後3年の生存率(2020/12/31時点)
同種移植(腫瘍性疾患)(N=30)78.7%(95%CI, 63.5-93.8)
同種移植(非腫瘍性疾患)(N=8)87.5%(95%CI,64.6-100)
自家移植(腫瘍性疾患)(N=16)93.8%(95%CI,81.9-100)
5)消化器?肝臓系検査
検査実績:
| 件数 | |
|---|---|
| A)消化管系(治療を含む) | 102件 |
| 上部消化管内視鏡検査 | 29 |
| 大腸内視鏡検査 | 39 |
| 小腸内視鏡検査 | 34 |
| ダブルバルーン法(経口) | 13 |
| ダブルバルーン法(経肛門) | 13 |
| カプセル | 8 |
| B)肝?胆?膵系 | |
| 肝生検 | 0 |
6)生体腎移植
血液型不一致生体腎移植を1例に行った?
7)アレルギー系検査?治療
- 皮膚テスト
外来と入院とを合わせて29件実施した。 - β刺激薬持続吸入療法
気管支喘息の急性増悪に対し、挿管?人工呼吸器管理または高流量鼻カヌラ療法と併用して14例に実施した。 - 舌下免疫療法
スギ花粉舌下免疫療法を12名に導入し、総患者数21名を外来で治療継続している。ダニ舌下免疫療法を6名に導入し、総患者数11名を外来で治療継続している。 - 食物経口負荷試験
入院?外来で食物経口負荷試験を150症例実施した。
(下図)内3症例では運動誘発負荷試験を実施した。
| 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 |
|---|---|---|---|---|---|
| 9 | 11 | 14 | 9 | 8 | 8 |
| 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
| 16 | 22 | 12 | 10 | 19 | 12 |
計150件
- 薬剤チャレンジテスト
薬剤アレルギー疑いの5例に対して薬剤チャレンジテストを実施した。 - 生物学的製剤、JAK阻害内服薬
季節性アレルギー性鼻炎に対して6名が生物学的製剤による加療を行った。アトピー性皮膚炎に対して、6名が生物学的製剤による加療を行い、2名にJAK阻害内服薬による加療を行った。
8)遺伝子治療
AADC欠損症患者に対する遺伝子治療として2型アデノ随伴ウイルスベクターにAADC遺伝子を組み込んだベクターを定位脳手術により両側被殻に注入した結果、運動機能が改善した。これまで計8名に臨床試験で治療を実施し、全例運動機能が改善した。その後に治験として2名に実施し、長期経過観察中である。
脊髄性筋萎縮症に対してはこれまでに4名の患者にオナセムノゲンアベパルボベクを投与した? うち? 2例は新生児スクリーニングにより診断した発症前患者であり? 1例は定型運動発達を獲得し? もう1例も呼吸器は不要となっている?
3-4.小児科カンファレンス
毎週火曜日、水曜日、金曜日の朝に新入院患者の紹介と討議、水曜午後の総回診で入院患者の病状報告と討議を行った。
小児科における症例検討会(CC)は毎週水曜日16時から子ども医療センター2階カンファレンスルームで、入院例を中心に検討した。以下症例検討会のテーマと担当を示す。
| 日時 | 演題 | 担当 |
|---|---|---|
| 1月17日 | 私の"推し"です。血液浄化 | 金井 |
| 1月31日 | けいれん群発で発症した結核性髄膜炎の3歳女児 | 谷本、浅倉、堀口、月田、岩﨑、髙野、永野、小島 |
| 2月7日 | 特発性軟膜下出血(Spontaneous Superficial Parenchymal and Leptomeningeal Hemorrhage(SSPLH))の一例 | 小倉 |
| 2月21日 | たかが便秘、されど便秘;赤ちゃんに肛門刺激は避けたほうが良いって? | 熊谷 |
| 2月28日 | インフルエンザ罹患後に溶連菌による膿胸を発症した1例 | 小太刀、別井、黒﨑、丸、谷本、上山、松本、荻原 |
| 3月6日 | 関節型JIAとして治療中に顕在化したSAPHO症候群 | 浅井、吉成 |
| 4月17日 | 小腸出血を断続的に認めている超低出生体重児 | 霜田、檜波田、相樂、鈴木 |
| 4月24日 | 診断に苦慮している心嚢水ドレナージを要した急性心膜炎の11歳女児 | 古井、比企、江頭、五味、森田、横溝、岡 |
| 5月1日 | 発達特性によるステロイド内服困難のため治療に難渋したネフローゼ症候群の1例 | 谷本、小太刀、黒﨑、石井、箕浦、宍田、遠藤 |
| 5月15日 | 当科で初めて在宅エポプロステノール持続静注を導入した遺伝性肺高血圧症の1例 | 五味、岡、江頭、森田、古井、横溝、関、佐藤 |
| 5月29日 | 昨年度の負荷試験のまとめ | 小太刀 |
| 6月5日 | 2型糖尿病の学童に合併した糖尿病性末梢神経障害について | 浅倉 |
| 6月19日 | スルフヘモグロビン血症の診断に至ったメンケス病の一例 | 小島(渉)、永井、奥村、大橋、新井、大谷、溝部 |
| 6月26日 | 心理検査のススメ | 村上(公認心理師) |
| 7月3日 | 白血病と鑑別を要した伝染性単核症 | 秋山、田島、古屋、浅井、吉成、新島 |
| 7月17日 | 前半まとめの会 | |
| 9月18日 | 高血圧を合併した先天性水腎症の新生児期の管理についての検討 | 谷本、小倉、俣野 |
| 9月25日 | Leukostasisにより脳内多発出血をきたした2例 | 浅井 |
| 10月2日 | 負荷試験のまとめ | 小太刀 |
| 10月16日 | 小児1型糖尿病における持続血糖モニタリング(continuous glucose monitoring:CGM)の実際 ~幼児1型糖尿病CGM導入例を中心に~ | 堂福、中村、田島 |
| 10月23日 | COVID-19の小児への影響 感染症におけるAI診断技術の実際 | 田村 |
| 10月30日 | 急速に進行する磨りガラス陰影を伴う肺炎に対して、ステロイドパルスが有効だった11歳男児の1例 | 小太刀、黒﨑、石井、古屋、瀬戸、片岸 |
| 11月6日 | 副腎不全から急性脳症を発症したXp21隣接遺伝子症候群の男児例 | 永井、奥村、溝部、岩﨑、若江、浅倉、宮内 |
| 11月20日 | 心不全で死亡した同一疾患の家系内発症が強く疑われる一乳児例 | 小倉 |
| 11月27日 | インフルエンザB劇症型心筋炎のECMO離脱後、心機能低下が進行し植え込み型 VAD(Heart Mate 3)を導入した11歳男児の一例 | 森田 |
| 12月4日 | 川崎病治療中に突発性発疹を発症した女児例 | 吉野、樋下田、奥村、永井、溝部 |
| 12月18日 | 後半まとめの会 |
3-5.キャンサーボード
1)小児緩和ケアカンファランス
患者さんとその家族のQOL向上を目指し、小児科医、小児脳神経外科医、緩和ケア医、看護師、公認心理師、理学療法士、養護教諭、地域医療連携部などの多種職による「小児緩和ケアチーム」のカンファランスを開催した。
| 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2 | 2 | 2 | 2 | 2 | 2 |
| 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
| 2 | 2 | 2 | 2 | 2 | 2 |
年間総開催数 24回
2)小児腫瘍カンファランス
腫瘍性疾患の集学的治療のため、小児血液腫瘍チーム、小児画像診断部、外科系各科(小児外科、小児脳神経外科、小児泌尿器科、小児移植外科、小児歯科口腔外科、小児形成外科など)、放射線治療部と腫瘍カンファランスを開催した。
| 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 1 | 1 | 1 | 1 | 1 |
| 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
| 1 | 1 | 1 | 1 | 1 | 1 |
年間総開催数 12回
3)栃木がんセンターとの肉腫などのカンファレンス
2021年10月より栃木県立がんセンターと肉腫患者に関するカンファレンスを月1回第3月曜日に行っている。
4.2025年の目標?事業計画等
2025年の当科の目標として、①働き方改革の実行、②小児科各専門診療部門における小児高度医療の推進、③急性?慢性疾患児に対する地域医療機関とのシームレスな連携の強化、 ④医育機関としての小児科専門医育成の推進、⑤オピニオンリーダーとしての臨床研究の促進、を掲げる。
