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医療保育士の活動【アニュアルレポート】

1.医療保育士の役割

当センターでは病気を抱える子どもとその家族のQOLの向上を目指すことを目的に、複数の医療専門職と連携を図りながら保育を実践している。以下に医療保育の目標を記載する。

<医療保育の目標>

1.子どもに対しての目標

  1. 安全と安心を提供する
  2. 生活を整える
  3. 発達を促進する
  4. 恐怖や苦痛、不安、ストレスへの対処を支援する
  5. 地域とのつながりの維持、拡大を支援する

2.保護者に対しての目標

  1. 不安、ストレスを軽減する
  2. 子育てのスキルを獲得し、自信を持てるようにする
  3. ソーシャルサポートにつなげる
  4. きょうだいへの支援

患児個々の成長発達状況や安静度等多方面からアセスメントをし、他職種と協働しながら必要な支援を計画し実践している。そして、個別保育や集団保育をとおして、医療保育の目標を達成できるような介入をしている。

2.院内活動

1)2024年度の活動と主な行事

医療保育士は2A病棟3名、3A病棟3名、4A病棟2名の計8名の配属である。当該部署およびNICU、PICUの保育を実践した。

今年は各部署の子ども達の特徴に応じた保育を実践した。2A病棟では、重症心身障害児が、遊びを通して様々な刺激を受けることができるような保育支援を行った。児の反応や好きな遊びを家族から情報収集することで、新しい遊びを取り入れることができた。その結果、子ども達に笑顔が増えるなどたくさんの反応を見ることができるようになった。3A病棟では、尿道下裂と心疾患で手術を受ける乳幼児に対して家族や他職種と連携し、一人ひとりのニーズや発達課題に合わせた保育を計画的に行った。尿道下裂で手術をする子ども達には術後の行動制限に対して、家族や看護師と連携し、遊びを通して気分転換を図ることができた。心疾患の子ども達には発達課題に対して家族の思いを確認しながら看護師と連携し継続的に支援を行うことで、その子に応じた発達の獲得につながった。4A病棟では1週間程度入院している学童と家族が安心安楽に過ごせるように支援を行った。学童が自ら選択したレクリエーションを実施したことで、短期間の入院生活ではあるが、気分転換を図ることができた。また、家族に子ども達が楽しい時間を過ごすことができたことを伝えることで家族も安心して子どもの入院生活を受け止めることができた。

集団保育や行事は、感染予防に配慮して開催した。部署の特徴に合わせて季節の行事を行ったり、地域や公益財団法人等からいろいろなプロジェクトの提供をいただき、絵本カーニバル、ハートフルカート、クリニクラウンなどを開催した。今年度は、コロナ流行前に実施していたセラピードッグが再開され、子ども達や家族が楽しいひとときを過ごすことができた。

「NPO法人あそびのむし」からは、おもちゃの寄贈があり、保育士はオンライン研修会に参加し、寄贈されたおもちゃの遊び方や季節の遊びを学んだ。2A病棟の子ども達を中心に活用する機会が増え、子ども達に新しい遊びを提供することで、良い刺激となり様々な反応が見られるようになった。

2)保育士ラダー

医療現場における保育士が、医療保育実践能力を向上させ、子どもや家族に質の高い保育を提供できることを目的に、保育士ラダーを実施している。

今年度はラダーⅢを2名の保育士がトライし、一般社団法人日本医療保育学会認定「医療保育専門士」資格取得のための研修を受講した。今後、資格取得に向けて事例論文を提出予定である。

3)保育士会

保育士会を定例で開催し保育士が行う係活動の報告、保育記録の充実やアセスメント力を高めるための勉強会を開催した。以下に係活動の内容を記載する。

(1)記録係

目標:保育記録監査が年2回実施できる

7月と1月に記録監査を実施した。今後も保育記録の質的監査を実施し、保育の質の向上に努めていくことが課題である。

(2)業務係

目標:保育士業務基準手順の見直しを行う

保育士業務基準手順を作成?運用して3年が経過したため、今年は部署ごとに担当する部分を決め、見直しを行った。また、「NPO法人あそびのむし」から寄贈されたおもちゃの運用方法を作成した。

3.院外活動

  • 子ども療養支援協会主催 365体育娱乐场6年度子ども療養支援士養成コース講師「遊びと保育」「多職種との協働」
  • 一般社団法人「日本医療保育学会」学術集会企画?運営
  • 一般社団法人「日本医療保育学会」スキルアップ研修会の企画?運営

4.過去実績